ange~天使が恋した王子様~


「ん、合ってると思う」


「あ、ありがと」


「んー、」

そう言ってまた突っ伏したソウくん。

いや、私の机なんだけどな…

質問し終わった棗は席に戻っていた。

寝ているソウくんの頭をなんとなく撫でてみた。

髪の毛、ふわふわだ…。

ソウくんから少し香るシトラスの香り。

思わず顔を近づけた。

やだ、なんか変態みたい…。

私は恥ずかしくなって顔を上げた。

1番後ろ、窓側。

誰もこんな隅を見てはいないだろう。

少しほっとして私はまたふわふわとソウくんの頭を撫でていた。
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