ange~天使が恋した王子様~
「どうせ俺が1位でお前が2位。変わんねぇよ」
その言葉に笑みがこぼれる。
隣りにいることを、認められた気がした。
「わっかんないよー?私が1位かも!」
恥ずかしくなってそんなことを言った。
「ねぇな、」
「ひどい‼︎」
「俺が負けるわけねぇだろ」
「次は勝つもん」
「俺は負けねぇよ?」
「私が勝つのー‼︎」
「はいはい」
「ほんとだからねー?」
私の言葉をまたソウくんは笑って流し教室に向かって歩いて行った。
私はソウくんの後を追いかける前にチラリと掲示板を見ると、人の合間からかすかに文字が見えた。