ange~天使が恋した王子様~

「…………」

ただ黙って私を見つめるソウくん。



「なかった、けど、」


「『けど』?」


「過ごす気はなかった、けど、過ごしたいとは思ってた………」

あぁ、熱い。

顔が身体中が。

熱くて仕方ない。

冬なのに。クリスマスなのに。

ソウくんのそばにいるだけで、ソウくんと目が合うだけで。

一瞬でこんなにも熱くなるの。
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