ange~天使が恋した王子様~
「楽しかったよ。本当に。
食事中、あまり話なかったのは再現してみたくて考えてたの。
ごめんなさい。
一緒に食べてたのに…
あと、様子がおかしかった?のは、緊張してたから…。
あんな高級そうなお店はいるの初めてで…」
私は申し訳なくなって俯いた。
ほんと、なにやってんだろ。
ソウくんだって、すごく考えてくれたはずなのに。
悩んでくれたはずなのに。
不安にさせるなんて…
「そっか……そっか………」
その声で顔を上げる。
見ると、ソウくんは安心したように笑っていた。