ange~天使が恋した王子様~
「は、?」
私は内容を見て思わず声を漏らした。
「そーゆーこと」
聞こえてきた声に私はばっと顔を向けた。
「ソウくん⁉︎」
「聞いてなかったのかよ」
「今知ったよ」
「谷山、さすがだな」
「ほんとにね…ていうか、ここにソウくんがいるってことは、ここに書いてあるのってソウくんなの⁉︎」
「今更かよ」
「いや、だって名前書いてなかったし」
「ま、あいつを怒るのは明日にしてやれ」
「うん…」
「てことで、よろしく、杏」
「よ、ろしく…ソウくん…」
私は戸惑いながらもそう返事をした。