ange~天使が恋した王子様~
「あーはやかったー」
「うん、そうだねぇ」
「また来たいね、杏」
「うん‼︎」
私は棗の言葉に笑顔で頷いた。
「よし揃ったなーんじゃ、飛行機に乗り込むぞ〜」
そう言った先生の声でたくさんの生徒たちがぞろぞろと乗り込んでいく。
行きでも乗ったのにやっぱり緊張する飛行機。
「杏、やっぱり怖い?」
行きの飛行機で震えていた私を見ていた棗が不安そうに顔を覗き込む。
「大丈夫、棗もいるしね」
「そうだよ‼︎隣にいるからね‼︎」
「うん、ありがと」
私は頷いて飛行機に乗り込んだ。