ange~天使が恋した王子様~


「私ね、きっと自分を信じられるようになる日なんて、来ない気がするんだ」

だって、胸を張れるようなこと、してきてないから。

どうすれば自信を持てるなんて、わからないから。


「でもね、そんな私を信じてくれる人がいる」

笑ってそばにいてくれる人が、いる。


「だから、自分を信じられない分、その人たちを信じて、生きていきたい」

どんなに苦しくても、生きる意味があるなら。

ひとつでもあるのなら…


「その人たちが決して、自分を疑わないように。
見失わないように。
あなたは正しい。って、ちゃんと私は見てきたから。って、言ってあげられる人になりたいんだ」

それが、あの人たちのためなら…頑張れるから。
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