ange~天使が恋した王子様~
「連絡出ろって言ったろ」
「うん」
言ってたね。
「嘘つき」
「うん」
ごめんね。
「ほんと、バカだな」
「うん」
知ってるよ。
「………でも、今日は許してやるよ」
「うん」
ありがとう。
「よく、頑張ったな」
「う、ん」
怖かったよ。
「1人で行かせてごめん」
「う、ん」
不安だったよ。
「今日は一緒にいるべきだった」
「うん、」
でもね、
「ちゃんと、話せたか?」
「うん、」
ちゃんといてくれたんだよ。
ソウくんは。
私の隣に、いてくれたんだよ。
「そっか」
「う、ん」
泣きじゃくる私の頭を撫で続けていてくれたソウくんの手は温かかった。