ange~天使が恋した王子様~
「結局、忘れらんねぇのに、忘れようとしてどうすんだよ。
結果なんて決まってる。
忘れらんねぇ。それだけだ。
つか、忘れられんだったら、所詮、その程度だったってことだろ?」
「そうです、けど…」
「そんな無駄な努力してる暇あったら、忘れられんねぇほど誰かを好きになった自分を褒めてやれ」
「先生って…」
「あ?」
「先生なんですね」
「どーゆー意味だよ」
怪訝そうな顔で見てくる先生。
「ちょっと、意外です」
クスクスと笑いがこぼれた。