ange~天使が恋した王子様~
「なら、私にはそれは好都合なのも、わかるよね?」
「そんな、」
「残念だけど、どれだけ酷い人間だって思われても、私は使える手はなんでも使うわよ。
それが、ソウを騙すことでも…」
「それ、ソウくんが知った時、」
「傷つくってわかってる。それでも、使うわ。
それだけ、ソウが好きだもの。
手段なんて選ばない」
ハッキリ言った彼女は今まで見ていた美しさとは別に、強さも見せていた。
それは、ソウくんへの想いの強さだということも、痛いほどわかった。