ange~天使が恋した王子様~



5組の方から湧き上がる歓声。

拍手。


負けちゃった…

私のせいだ…

集中しようって、決めてたのに…

最後、だったのに…



「おつかれ」

ポンっと肩を叩いたのはソウくん。

ねぇ、そんなに優しくしないでよ。

私が悪いんだよ。

集中できてなかったんだよ。

走りきれなかったんだよ。

優しくしてもらう資格なんてないんだよ。

責めていいんだよ。

罵っていいんだよ。

責めてよ。罵ってよ。

そっちの方が、何倍も楽だよ…
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