ange~天使が恋した王子様~



「こん、にゃく?」


「そ、こんにゃく」


「これ?」


「たぶん、なんならもっかいやってみる?」


「遠慮します‼︎」


「そ、残念」

絶対思ってない‼︎


「まあなんでもいいからさっさと終わらせようぜ。なんかつまんなくなった」

でしょうね‼︎

それだけなにも驚かなかったらつまんないわよ‼︎


「ソウくんが入ろうなんて言ったから…」


「はいはい、悪かったなー」


「…謝る気ないでしょ」


「んー、まーな」


「………ばか」


「はいはい」

ソウくんに腕を引かれ、話しながら歩いたお化け屋敷は驚くほどあっという間に終わった。

所詮はよくあるお化け屋敷だったわけだ。

まぁ、それにありえないほど驚いていたのは私だけど…
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