ange~天使が恋した王子様~



「んじゃ、行ってきます‼︎」


「いってらっしゃい〜」


「ソウも多分もう終わってるから」


「うん、ありがと‼︎」

棗と葉くんに手を振られ私は屋上まで走った。



ソウくん。

私はね、花火がなくたって、なんだっていいの。

ほんとは、後夜祭じゃなくたっていい。

ただ、ソウくんと少しでも長く一緒にいたい。

一緒に笑いあっていたい。

私が願うのはそれだけなの。

それだけだったのに…

どうして、こう上手くいかないのかな…

どうしてすれ違っちゃうのかな…



神様は、意地悪だね。
< 367 / 484 >

この作品をシェア

pagetop