ange~天使が恋した王子様~



「はっ」

思わず、小さく笑いをこぼした。

階段の上にはもう誰もいない。

怖くなって逃げたのか。

わざとじゃないことはわかってるし、どの人たちかわかってもどうこうするわけじゃないからいいんだけど…

人くらい呼んでくれたらいいのに…

まぁ、さすがに人が集まってきたみたいだ。

まわりが騒がしい。

あぁ、頭がガンガンする。

身体中が痛くて、動けない。

息も少しだけ苦しくなってきた…

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