ange~天使が恋した王子様~
ピンポーン
ビクッ
朝から待っていた音が聞こえ、身体が跳ねた。
「取りに行けば?」
「う、ん…」
今日は紗江さんがいない。
すごく申し訳なさそうに一緒に見れないことを謝ってくれた。
手が、足が、震えてなかなか動けない。
「ったく、」
グイッとソウくんが私の腕を引っ張った。
「なに怖がってんだよ。俺がいるだろ」
「ソウくん…」
「行くぞ」
ソウくんに腕を引かれたまま玄関まで行った。