ange~天使が恋した王子様~



「なんで、わかったの?」

泣き続け、やっと涙が落ち着いた私はソウくんに聞いた。


「なにが」


「合格したって」


「あぁ、勘」


「勘⁉︎」


「ま、落ちるとは思ってなかったし」

それで落ちていたらどうする気だったのか…

私の考えていることがわかったのかソウくんはフッと笑った。


「落ちねぇよ。お前は」

当然のように言うソウくん。

そこまで純粋に信じられるとツッコむ気も失せた。

私は代わりに笑顔でお礼を言った。
< 389 / 484 >

この作品をシェア

pagetop