ange~天使が恋した王子様~
ボーっと携帯の画面を見つめていると、いつの間にか画面の上の方には
20:50
と表示されていて、その上には雪のせいか水滴がついていた。
「ソウくん…」
そう呟いて空を見たとき…
♪~
「ソウくん!?」
私がバッと画面を見る。
"西条 奏斗"
ピッ
「ソウくん!?」
『……杏』
小さく聞こえてきたのはなにより心待ちにしていた声。
「よかった…」
本当に…
「事故とかあってないよね!?」
『あってねぇよ』
勢いよく私にきっと向こうのソウくんは苦笑してるんだろうな…
それでもいい。
無事ならそれで…
『ソウ…?』