ange~天使が恋した王子様~
「あー、俺お茶でも入れてくるわ」
「あ、ありがとう」
「ん」
パタンと扉が閉まり、私は一気に脱力してテーブルに突っ伏した。
こんな緊張するものなの?
まだなんにも話してないのに。
ちゃんと、話さなくちゃ。
ちゃんと、別れを言わなくちゃ。
そのために、来たんだ。
それから3分ほどして、ポットとカップを持ったソウくんが戻って来た。
「ん」
「ありがとう」
かちゃんとカップの音が聞こえる。