ange~天使が恋した王子様~
「まず、昨日は本当に悪かった。あんな形でドタキャンして。1人にして。ほんと、ごめん」
ソウくんはテーブルにつくくらい頭を下げた。
「行こうとした時、由紀から連絡が来たんだ。
具合が悪いから来てくれって。
ごめん、俺正直迷った。
どうしたらいいのか。どうしたいのかわからなかった」
苦しそうな顔で言うソウくん。
「でもちゃんと答え決めて、由紀に会いに行った」
それは、そういうことでしょう?
由紀ちゃんを選んだんでしょう?
ごめんね、ソウくん。
私、もう聞けないや…
涙を堪えるので精一杯みたい。
「俺、ちゃんと…「わかってるよ」」
私は笑顔で遮った。