ange~天使が恋した王子様~


「杏樹」

きっと、泣かせるんだろうな。

それでも、俺は杏に近づいて腕の中にその小さな背中を閉じ込めた。


「はなし、「好きだ」」

思いの外さらりと出た言葉は、溢れ出たものだった。


「なに言って、るの」


「杏樹が好きだ」

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