ange~天使が恋した王子様~


「俺は、未来を予測することなんてできない。
だから、杏の不安を完全に失くすことなんてできない。

でも、俺はそれに怯えて生きるくらいなら、今を笑って杏と過ごしたい。

それに、俺には離れない自信しかねぇよ?」


「……………」


「杏、酷いことしたってわかってる。

だから、信じろなんて言わない。

でも、追いかけさせてくれ。

今度は俺が杏のそばにいる。
杏が安心できるまで、そばにいる。

それじゃ、ダメか?」

杏の返答が怖くて腕に力がこもった。
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