ange~天使が恋した王子様~
「ま、俺らはいつでも会えるけどな」
そんなことを思っていた矢先、隣からこれが降ってきた。
「え⁉︎」
「あ?」
「いや、だってソウくん…」
「なんだよ、会えると思ってたの、俺だけかよ」
「いや、だって…‼︎」
「今更になって焦るような勉強の仕方してきてねぇよ」
「でも、」
「お前は会いたくねぇの?」
立ち止まった私の少し先でソウくんもそう、拗ねたように言って立ち止まった。
「…………………会いたい、です」
「ん」
小さく言った私に満足そうに笑い、また歩き出す。