ange~天使が恋した王子様~
そんな話を数時間後。
私はソウくんを待っていた。
始業式が終わって、今日は解散。
そのあと、進路のことでソウくんも葉くんのように先生に呼び出されてた。
寒いなぁ。
ミルクティー買いに行こっかな。
私は教室から出て、階段降りた。
進路指導室の前を通ったとき…………
「本当にいいのか、西条」
先生の声が聞こえた。
あ、そっか。
ここでやってるんだもんね。
「はい」
微かに聞こえてくる2人の声。
あ、いけないいけない。
聞かない方がいいよね?
私も後でちゃんと聞かないとだし…
「俺、アメリカには行きません」
その声に出しかけた足を戻した。