ange~天使が恋した王子様~
「………正しい選択をしようとするなよ。
自分が傷つく選択だとしても、それでいいと思ったんならそれが正しい選択になる。
いつか後悔することになっても、 今必死にあいつのためになにかしてる自分に後悔はするな。
間違いを恐れずただ走っていられるのなんて今だけだ。
大人なんて、それを恐れて身動きすら取れねぇ生き物なんだ。
今、しっかり走っとけ」
「………はい!失礼しました」
私はしっかり一礼して職員室のドアを閉めた。
やっぱり、あの人は誰よりも先生なんだ。