ange~天使が恋した王子様~
倒れそうになったとき…
「どうしたの⁉︎」
え…
「苦しいの⁉︎」
歪む視界の中で捉えたのは男の人。
「これ、過呼吸⁉︎」
「ふ………くろ…………」
「袋ね‼︎ちょっと待って‼︎…………………はい‼︎」
その人が差し出してくれた袋を口に当ててゆっくりと息をする。
しばらくすると息が整ってきた。
「大丈夫?」
「はい………ありがとうございました」
「はは、敬語じゃなくていいよ、君と同じ2年だから」
笑って、その人は言った。