ange~天使が恋した王子様~
mer
「いってきます」
「あ、行ってらっしゃい。杏樹」
カチャ
家のドアを開けると、そこにはソウくん。
「おはよ、ソウくん」
「おぉ」
「昨日は、ごめんね」
「今日、部活ない」
「そっか」
いつも頑張ってるもんな……。
「一緒に帰ろうぜ」
「…………え?」
一緒に……?
「嫌か?」
「いや、そうじゃないけど…」
「なら決まりな。ついでに寄り道してくか」
そんなことを言って前を歩くソウくん。
「う、うん……」
私も、そのあとに続いて歩き出した。