ange~天使が恋した王子様~
「いらっしゃいませー」
綺麗に礼をする店員さん。
「こちらのお席にどうぞ」
「なににするー?杏」
「私、チョコかな」
「じゃあ、抹茶にしよっかなー」
「ひと口ちょうだい」
「私も」
いつもの会話をして、店員さんを呼ぶ。
「お待たせいたしました」
「わぁ」
店員さんが持ってきたパフェを見て、思わず声が出る。
「おいしそ〜」
棗もそう言ってスプーンを用意している。
「「いただきまーす」」
パクッ
「おいしい!」
「はい、杏」
「あ、ありがとう」
私は、棗に差し出されたパフェをもらって、私もお返しした。
「おいしいねぇ」
幸せだ。