ange~天使が恋した王子様~

「………あ、そうか。今日って…」

私も仲がよかったから、悠は私の事情を知っている少ないともだちの1人だ。


「うん、」


「もう、行ったのか?」

私は横に首を振った。


「………行けてないの。4年間ずっと」


「…………今年も?」


「うん、お葬式のときから。ずっと」


「だから、花が……」

私の隣にある花を見て言った。


「うん、今年も、無駄になっちゃった」

はは、と笑う。
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