幼なじみを落とす方法!?
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「ひなの大丈夫よね?」
ただいま放課後の午後6時。
夏も終わりかけてるから少し暗い。
「ほんとにほんとに大丈夫だってば、はっちゃん」
はっちゃんとわたしは曲がり角にいる。
左がはっちゃんちに行く道で、右がわたしの家の方向だ。
「いや、ひなはバカでアホだから…変質者についていっちゃいそうで心配なのよ!」
「ついていきません!!!!!!そんなの小学校でならったよ!」
さっきからずっとこの調子。
はっちゃんはわたしが心配でなかなかバイバイできないらしい。
そして地味にわたしをけなしてくるのは気のせいではないと思う。
「あたしやっぱり送っ「大丈夫!じゃあもう行くね!バイバイ!!」
はっちゃんの永遠と続くループを止めるべく、はっちゃんの言葉を途中でさえぎった。
「あ!ちょっとひなの!!!」
「大丈夫だよ!はっちゃんも気をつけてね!」