Situation~図書室…~
「へぇ~大学の近くにこんな所があったなんて、知らなかった。

 何で知ってたのよ。」




「それはまぁ~、紹介してくれたからだよ。」




勇次は少し言葉を濁らしながら言った。




それは、よく元彼女と来ていたからだ。

別れて以来、勇次は通い続けているが、カノジョを見た事がない。




「誰に紹介してくれたのよぉ~、あっ、そうか女だなぁ~。」




何で女ってこんなにも感がいいものだろうか。

少し呆れ顔で、勇次は目を落とした。




「違うけど。」




苛立ちながら言った言葉が、美知子に伝わり、




「そんな風に言わなくてもいいでしょ。ということは…。

 まぁいいわ、じゃあ勉強の続きをしましょうか。」




と自分のペースで、ノートを広げ始めた。

まだメニューも決めてないくせに。




「おい、お前メニュー決めたのかよ。」




「あっまだだ、ごめんごめん、オススメはあるの?」




「そうだなぁ~人気なのはカフェモカかなぁ~。」




美知子は下から、友人の顔をのぞいていた。

これは好きな子がよく飲んでいたやつだなぁ~と察したように。




「じゃあ私、それねっ。勇次は何するの?」




「俺は、甘いのが苦手だから、アメリカン。一杯飲めるしな。」




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