私のいとおしい残念な男達

ダイニングテーブルの椅子に座る俺とソファーに座っている小夏を見下げた和馬

「もう、仕事に戻るのか?」


飲んでいたコーヒーをテーブルに置いた和馬に明日から福島に出張だと言っていた事を思いだした

「…………ああ、でもその前にもう一つの問題も解決させよう」


俺も小夏もそう言う和馬に視線を向けた


「もう一つの問題?」


「せっかく久しぶりに3人こうして集まったんだから……」

ちょっと待て、まさかさっき話した俺と小夏の事か?
それだったら嘘だといい直したはずだ
今の小夏の状態で話し合う事じゃないだろ……



「小夏、この際お互い元の友達に戻らないか?俺達」



俺を無視するように、小夏を真っ直ぐ見つめてそう切り出した


「え…………」

「和馬、何も今……っ」



「ここ半年の間、何も変えられなかっただろ?俺も小夏も……」


目を見開いて和馬を見上げる小夏が、一瞬ちらりと視線を俺に向けた


半年って………?




「…………ん、そうだね」


和馬と向き合う小夏を見据えた
俺にはやっぱり無理をしてるように見える


「…………」


「わかった、そうしよう和馬」


「もちろん波瑠とも、今まで通りで」




「ちょっと待てよっ!そんな簡単に………」


二人に割って入るろうとしたが、まるで聞く耳持たない感じだ



俺があの時のことをバラしたからなのか?


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