私のいとおしい残念な男達
すぐに一緒にいる弟に視線を向けた
「ついでにコンビニでも寄ってくるのかと思ったのに」
「?」
「あー、財布持ってかなかったから」
そう、ひとこと言って二階に上がって行った
その様子を見送りながら首を傾げた
「あの子、コンビニ行くのに財布持っていかなかったの?」
本当に立ち読みだけできてたの?
私の言うことに、今度は母親が首を傾げた
「あんたを駅に迎えに行くって言って、出掛けたのよあの子」
「迎えに?」
そのままリビングへ戻って行った母親
弟が上がって行った階段を前に疑問だけが残ったまま、その場で考える
「私の帰りの時間、連絡したっけ……?」
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愁士【任務完了】
【ご苦労さま】ハル
愁士【例の件ヨロシク(*゚▽゚*)】
【石垣結衣のサインだっけ】ハル
愁士【そう、直筆サインでお願いします】
【了解】ハル
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