私のいとおしい残念な男達
「…………メールが?」
どうやって黒木があの場所での私の合コンを知ったのか、確かにずっと疑問だった
あの後、週明けモモちゃんに合コンでのあいつの行いを謝り倒した時も
『大体、何で合コンのこと黒木さんに言ったりしたんですか?!』
そう言われたが、私は合コンすることなんて言ってなかったし、まして場所だって………
「…………」
確かタクシーで合コン場所のホテルに向かっている時、弟の愁士から電話があったくらいで
、モモちゃんが言うには舞子にさえ場所は教えてなかったらしいし
「携帯画面見ながら俺に聞いたんです黒木さん
『ORIENT PRINCE HOTELのレストランラウンジって何階だ?阿部………』って」
しっかり場所が把握できてる………
「一応調べて教えたんですが、だけどあそこは会員制ですから一般の人は入れませんよって言ったんです」
そうだよ、そもそも会員じゃないと上層階専用のエレベーターにも乗れないはずなに
「私達みたいに会員と一緒なら………あ」
そういえば………
『いいえ、またお役に立てて何よりだわ』
あの時いた日向瞳子が会員だったとしたら……
その辺の点と線は繋がる
じゃあ、メールの相手は日向瞳子?
その後急にあの時の、私から目を逸らした彼女の顔が浮かんだ
「…………」
ははっ、全然訳分かんないや………