私のいとおしい残念な男達


「どうするの?ってか、お見合いして結婚するの?舞子」


「…………」


「その人もビビッと来た?」


下を向いたままブンブンと頭を振った舞子
それを見てちょっとホッとした

「じゃあ………っ」

「でも簡単じゃないのよ、うちの親は」


そうだよねぇ、じゃなきゃ舞子が会社休んでまでお見合いなんて行かないだろう

「宮崎君には言ったの?」

相変わらず首を振る舞子

だから避けて食堂に行かないのか…………

「言わないの?」

「…………ダメ、言ったら軽蔑される」


「意味なく避けてたら宮崎君だって可哀想でしょ?」

「……………」

いつから一人でいろいろ考えて悩んでたんだろう。舞子が悩みを打ち明けるなんてあまりない事だ


「ねぇ舞子、舞子に言って欲しいアドバイスじゃないかもしれないけど、やっぱり舞子の両親が言った事をそのまま宮崎君に伝えた方がいいと思うよ」


私が言うことに顔を上げた

「でも……」

「悩んでるのは宮崎君に嫌われたくないからでしょ?だったら舞子の両親を知ってもらって、宮崎君の事もちゃんと親に知ってもらわなきゃ始まらないじゃん。」

「うちの親は彼のお母さんを偏見の目で見てるのよ?」

「宮崎君のお母さんってそんな人なの?」


「……うぅん違う、結構サバサバはきはきしたタイプだった」

ああ……じゃあ宮崎君はある意味マザコンね
よく母親と似たタイプを好きになるって言うもん


「バツ2にもそれなりに理由があるでしょ?舞子だってそれをちゃんと聞いてないでしょ?」

「…………うん」


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