私のいとおしい残念な男達
「そっか……っ」
私は文句を言ってるんだ
あんたのそうゆうところがって……!
なのに、まるで小さい子供をあやす大人みたいに、さらに胸の中に引き寄せて私の頭を撫でる
「仕方ないな、じゃあ責任とってやるよ」
…………っは?!
「話がっ………」
顔を上げて奴を見る
人が文句言ってるにも関わらず
「…………なんでそんなに嬉しそうなのよ」
「だったらもう付き合うしかないだろ?」
「…………っ」
そうやっていつも、こいつは自分の都合のいい様に持っていって
「そんなに不安なら何度だって言ってやるよ」
見上げた私の頰にかかる髪の毛を人差し指で除くように手をかけながら、整った優しい顔して
「俺はお前がすっげぇ好きだって……」
閉ざそうと頑張る私の気持ちをあっさりとこじ開けてしまう
「な、小夏……」
「……………ん」
それを受け入れる私もきっともうバカなんだ
床に置いた奴の携帯ライトの中、周りから一切の音のないオフィスで
お互いの唇が重なったまま、その息づかいの声が響く
すっぽりと黒木の中におさまった私の身体は、
完全にその胸に埋められた
ZiZizizi……………
「…………ん?」
なんだか、背中が少し楽になったような………
…………ZiZizizi
「っ!!」
その解放された背中にゆっくりと温かい指の触る感覚が