私のいとおしい残念な男達
お互い、取り留めのない会話が続く
いつものメンバーとの女子会の話
ちょっと変わった輸入食品の話
ここ最近の同期の結婚事情
それに対して
ロスで出会った変な外国人や、向こうでの習慣の違いや考え方付き合い方の違い
相変わらず分かりやすく、興味を持たせながら話してくれた
「でも和馬、頑張り過ぎたりしてない?」
なんとなく話していてそう思って口に出した
でもそう言うと、昔から決まって
「………心配してくれるの?大丈夫だよ」
そう言って、一瞬視線を落とし前髪を片手でスッと搔き分けながら笑顔を見せる
「……………」
昔から頑張り過ぎているところも、無理してるところも人には見せない人だったっけ
「小夏は、上手くいってる?波留と」
またそっちに話は戻ってしまうか………
「……っまだ、付き合い始めたばかりだから」
「付き合いは長いのに?」
「…………っ」
人のあげ足をとるみたいに、口の端を上げながら顔を覗き込んでくる
クスッと笑った顔から、一瞬少し瞼を落とした和馬
「もし…………」
「あっ」
テーブルに置いた私の携帯に【今会社出た】のメール表示が
「………波留?」
「うんっ」
「…………」
メールから程なくして店にきた黒木を窓際のカウンターから出迎えた
「悪い、遅くなった」