私のいとおしい残念な男達
あ…………ベッド
荒い息遣いが、達すると全身の熱い高まりを一気に吐き出すようにベッドに崩れ堕ちた
一度そこに頭を擡げると、なかなか上げられないのに
うつ伏せた背中に生温かい感触が
「ん……もう」
「もう?」
シーツを被り、クスクスと悪戯に這い回る黒木の指と唇にただ擽ったくて身体を捩る
今こうしてふざけ合っていると、
まるでこいつを独り占めしている気分だ
なにをしても
前に、その前に何人かの彼女がいたことを、
嫌でも感じさせられる
「汗…………っ」
「んーーっ……」
上がった息は落ちついたのに、まだ身体の熱が抜けきらない
バタバタとふざけて絡みつく黒木を剥がして、湿った肌にバスローブを掴み上げる
「シャワー浴びたいっ」
「おうっ、」
ベッドから、黒木から抜け出たのに
「ちょっ、なっ!?」
簡単に両肩を掴まれ、押し出されながらバスルームに向かう
「……………っ」
一緒に入るとかあり得ない
比較的広いバスタブなのだけど、
乳白色の湯ではあるが、この明るい中で
素っ裸って………
「縮み過ぎじゃねぇ?」
「ううっ……」
あんたがくつろき過ぎだろっ
肩を投げ出し胸を張り、意外と筋肉のついている大胸筋と上腕二頭筋をさらけ出す
どこで鍛えたんだっ………?
「ここは普通にこう……っ」
波立つバスタブのなかで腕から引き寄せられ、私の背中にご自慢の大胸筋と上腕二頭筋が覆い被さる
「わ〜〜〜っ!」
「あうっ!」
私の軽い抵抗に手の甲が黒木の顔にあたる