私のいとおしい残念な男達
こうして、いつか和馬の方から連絡してくれる
そう思いながら今日
すでに結婚2年目が過ぎていた
私を呼びながら既に待ち切れずに手紙を開ける波瑠にゆっくりと近づいていった
「なんて書いてあるの?」
手紙の中には、何枚かの写真も入っていた
それを取ると、確かに異国の地で
何人かの人たちに囲まれ、中心で笑う和馬の少し焼けて髪も伸びていて、ワイルドっぽい笑顔があった
なんか、元気そうじゃん
写真だけ何枚も見ながら、手紙に釘付けになっている波瑠に気がついた
「どうしたの?」
眉間に皺を寄せている波瑠の顔を覗き込んだ
「か、和馬が結婚したって…………」
手紙を持ったまま、私の見ていた写真の1枚を拾い上げた
「結婚? 本当に?」
正直驚いた
まさかそんなお相手が見つかるなんて
でも、すごくおめでたい事なのに、なぜか波瑠の顔は写真を見ながら益々険しくなっていた
「ねぇ、その写真が和馬の相手?見せて?」
固まったままの波瑠に、首を傾げてその写真を覗き込んだ
仲良く2人並んだ写真
確かにバックの景色は教会で、ラフなスーツを着た和馬が…………
もう1人、和馬より少し背の高いスーツの男性と肩を並べている
「あ…………これ」