私のいとおしい残念な男達
疑心と疑惑
AM7:00
[珈琲水風温]
朝、出勤前に経済新聞片手にコーヒーとサンドイッチを買っていくselfカフェ
その飲食スペースの窓際にあるカウンター席でカフェオレを啜る
まだこの時間は人の歩く流れに余裕があるのか、歩道の流れはゆっくりとしている
後、一時間もすると先を急ぐ人達で景色は早送りのようになるんだろう…………
ふと、二人組のOLに目が止まりボォーとしていると、外から硝子をコンッと叩かれた
「あ………」
一度視線を合わせ、そのまま店内に入り注文したコーヒーを持って私の隣に座る
「ごめん、遅くなった?」
「ううんっ大丈夫、おはよう」
思いのほか、熱かったコーヒーをフゥッとゆっくり口に運んで一息ついていた。
そう言えば和馬、微妙に猫舌だったよね
そう思いながら、もう一度さっきのOLがいた外に目を向けるが、既に通り過ぎて姿はなかった
「何見てたの?なにかあった?」
和馬が不思議そうに同じ方を見る
「…………足をね」
「あし?」
まだ残暑残る9月終盤、おしゃれには秋と夏が交差している
そのなかで超ミニを履くOLについ目が向いていった
「あんなミニスカート、履かずに年齢通り過ぎたなぁと思って…………」
「小夏はまだいけるよ、脚きれいだし。そう言えば最近はパンツスーツだよな」
そう言って視線を脚に向けられたから慌てて否定した