私のいとおしい残念な男達
水野君がそう言って私に視線を向ける
「あ…………うん、まあ」
そうなのだ、前売りチケット4人分既にここに買ってある。
さすがに無駄にはしたくない………
「七瀬さんが買っておいてくれるって言うから。そうしたら黒木さんも逃げられないでしょぉ?」
黒木の隣でそう言った秋山さん
そうだよ。そもそも黒木がちゃんと秋山さんと向き合ってくれるための遊園地なんだから
「取り合えず、チケット代は桐生に立て替えておいてって言われたから、小夏さんいくらだった?」
「えっ、いやいいですそんな事。私が勝手にやった事ですから」
そう言う私に水野君は前売りチケット代ちょっきりの代金をだした
「それじゃあ桐生に僕が怒られちゃうから」
「……………っ」
和馬ってそうゆうとこあるから…………でも
「その半分は俺が払うよ」
私と水野君のお金のやり取りに黒木が口を挟む
「だったらいいだろ? ほらっ二人分づつ男が払うもんだろっ」
なにをいきなりそんなに張り合ってるんだ
結局、二人から前売りチケット代全額貰って遊園地へ