ただ、好きなだけだった。

変わらない母






……あの言い合いから、何時間がたったのだろう?



私は、気付けば電車の中にいた。



私の荷物を姉ちゃんが持って、2人で並んで座ってた。



私達の間には、気まずい雰囲気がながれてる。




私は窓を眺めて…


姉ちゃんは下を向いて…


自然に会話はなかった。



私は喋りたくもなかったし、姉ちゃんは多分それに気付いていたんだろう。



2人はお互いに、何も話さない。



顔も合わせない。



そんな時、電車はついに安城に到着してしまった。
< 106 / 114 >

この作品をシェア

pagetop