ただ、好きなだけだった。
「そっか…!別に紗由ならいつまで居てもいいんだけど……紗由が行くと決めた場所があるなら、いって来なさい」
飛鳥ママ……。
そう言った飛鳥ママは母親の顔をしていた。
いつものおどけた飛鳥ママじゃなくて本当に真剣な……。
飛鳥ママ……こんな私に、真剣に向き合ってくれてありがとう…。
「……ありがとう」
「いーのっ!飛鳥は紗由のママなんだからねっ☆だからいつでも頼ってきなさい」
飛鳥ママ………。
「大好きっ!!」
私は大好きな飛鳥ママに抱き着いた。