ただ、好きなだけだった。


ホームに着いた私は回りを見渡す。



(いない……いない…いない。)


どこを見渡してもやっぱりいない。





まだかぁよっ!!!




私は駅の外であぐらをかいて、綾ちゃんが来るのを待っていた。





途中、おじさんにも声をかけられた。




まあ、ジャージ、Tシャツ、大荷物。



いかにも家出しましたって感じだもんなー……。




そうにしても『大丈夫?』なんて聞かれても困るっつの!!!




倒れてるわけじゃねーし。
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