ただ、好きなだけだった。
それからしばらくしても、綾ちゃんは来なかった。
とうとうしびれを切らした私が、綾ちゃんに電話すると……
プルルルル……プルルっ
『もしもしー』
「綾ちゃんっ!?まだー?待ってんだけど」
『紗由ごめんっ!今龍也(リュウヤ)の小学校おるやんねっ?ウチは今車の中なんだけど……。お母さんもう少ししたら車に戻ってくると思うから…もうちょっと待ってて!!』
「わかった!」
それで電話を切った。
龍也とは、私のいとこ。
つまり…綾ちゃんの弟って事っ!
私の2こ下だから…小学6年生。