ただ、好きなだけだった。


プップーっ★☆


クラクション鳴らさなくても気付いてるから!!!


恥ずかしいからやめてくれー……。



じゃあさっさと乗っちゃおう……。



うっわ…



荷物おっも!!!


…………

………

……



ガチャ…………バタンっ。


「はー…。重かった…」


車に乗って独り言を呟いた。


「そんな重かったんだ(笑)ってか紗由久しぶりー♪」


「紗由ー!!!帰ったら一緒にゲームやろーぜっ★」


「紗由久しぶりじゃんっ♪どんだけ居てもいいからゆっくりしていきなさい」



綾ちゃん、龍也、百合(ユリ)が順番に私に話しかる。



百合とは、綾ちゃんと龍也の母親。



そして……私の母親の妹だ。




血は繋がっているが、母と百合は正反対で……



優しいし



おもしろいし





そして何より……………






百合は私を嫌わない。




だから……例え母と百合が姉妹でも、私は百合が好きだ。
< 62 / 114 >

この作品をシェア

pagetop