ただ、好きなだけだった。



「何で百合に内緒や?」


「お母さんうっせーもんっ。高校なのに染めんな言われても無理じゃねっ!?」


「無理無理ー!ってかウチ高校までとか待てんかったし☆」


「やんなぁーっ!!紗由なんてヤバイぐらい茶髪やもんな!!」


「当たり前♪友達も不良ばっかやしな(笑)」


「紗由いいなぁー!!お母さんヤダし。厳しすぎ。うざいっ!!」


……………

…………

………


「ウチは綾ちゃんがうらやましいよ〜?綾ちゃん百合に愛されてんじゃん。ウチは親の愛をしらんからっ(笑)」


泣きたくなったから...


最後は笑ってごまかした。


私は綾ちゃんがうらやましい。


百合から愛されてる綾ちゃんが..



私は、深い意味をこめた笑顔で、綾ちゃんを見つめた。




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