ただ、好きなだけだった。
「いってーなぁ!娘の顔殴ってんじゃねーよっ!」
「あんたの口が悪いからいけないのよっ!」
また母の手が私に延びる。
私は顔を背けず、母の手を目で追い、私の顔の直前にきた所で腕を掴む。
私は母親を睨みつけた。
すると母親は掴まれていない足で私のみぞおちを蹴りつけた。
私はあまりの痛さで今まで座っていたソファーから落ち、お腹を押さえてしゃがみ込んだ。
「……い……だ…いっ…」
そんな光景を壊れたストラップだけが……見つめていた。