ただ、好きなだけだった。



「ただいまー」



夜中の11時、和雅が帰ってきた。



「和君おかえりー」

「お父さんおかえりー」

「おかえり」


龍也はもう眠っている。



百合は機嫌が悪くて、



和雅は酔っていて、上機嫌だった。




「おお紗由ー。来てたんかー!!」



「うん♪これからしばらくお世話になります!!」



「おー、そうか♪また椿と揉めたのかー?」



「うん、まあね」


私は苦笑いでそう言った。
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