あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「お願いだから、最後まで聞いてくれ。

――レモンと言えば?

レモン味のお菓子のキャッチフレーズを思い浮かべるといいかも。」

仕方なく、私は頭を押さえながら永遠の話を聞くことにした。

「…青春の味?」

答えると、

「そう。青春…ってことはだな…。」

永遠は、更に言いにくそうにしている。
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