あの日、あの場所で-君に恋した夏の日-

「あらぁ、その子、小さいけど春樹君の子供?」

「若いのに、大変ねぇ。」

「大学には、行かないの?」

「永遠 春樹の家って、両親いないらしいぜ。」

俺の兄貴――永遠 春樹は、

来る日も来る日もそんな声に苦しめられた。
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